
—秋葉さんは、お米直販サイト『おこめナビ』など、農家と消費者の橋渡しの役割をされています。どんな活動をされているのでしょうか?
メインの活動は、『おこめナビ』の運営になります。私たちはこのサイトの通販システム(ホームページ制作・受注・販売等)を無料で提供することで、農家を支援しています。『おこめナビ』では、農家は自分たちがつくったお米をPRすることができ、消費者から直接、注文を受けることができます。
—農業体験やイベントについて伺えますか?
サイトだけで完結するのではなく、お米を購入したお客さまが農業体験できるイベントを開催しています。つまり、「物販から始まる町おこし」です。それと、「2,000人で田植えをしよう!」というイベントを2008年5月10日、11日に行なう予定です。これだけ大規模なイベントは日本で初めてではないでしょうか? こういった農業体験は、今後、小学校のカリキュラムにも組み込まれる予定です。
—なぜ、これほど大規模なイベントができるのでしょうか?
現在、『おこめナビ』の生産者側の登録数は400件くらいです。また、個人会員については、2,900人に上ります。おかげさまで、活動自体を応援してくれる方々にも協力していただきました。イベントの成功は、その実りだと感謝しています。生産者の顔が見えるお米、消費者のための米作りこそ、本来の農業の姿だと考えています。

—生産者の顔が見えることは、安心安全なお米という基準になりうるのでしょうか?
つまり、こうゆうことなんです。パッケージに無農薬米と書かれていても、現代の大規模な流通のなかでは、真に無農薬米で作っているかどうか分からない。もっといえば、農場整備率からすると、稲作に使用している水は、無農薬も、そうでないものも一緒のパイプラインで供給されている。上流の一件が農薬を使っていれば、その水が流れてくるので、それより下流で、無農薬のお米をつくっていても、それは無農薬ではないことになりますよね。私は安心安全というのは、規定よりもつながりにあると考えています。ひと昔前の八百屋さんのように、人と人のつながりに安心安全が生まれる。もし、お米も野菜も単に消費するだけのものとしたら、そこに安心安全はなくなると思うんです。
—有機JAS認証された作物の安全性についてはどうですか?
有機JAS認証には、2回までは除草剤を使ってもいいという規定があります。
有機JAS認証している機関によって、推奨する農薬や肥料などが異なり、認証の定義に一貫性がないのが実情です。
—商品の値段や規定だけで決めず、人が人へ作ったものということに目を向ける、それが安全安心につながるとうことですね。
有そう思います。生産者の想いが商品に伝わることで、消費者は本当の意味で安心安全な食を手にすることができます。ぜひ、消費者の方々には、食に対して真剣に考えてほしいですし、サイトへ訪れてほしいです。ここには、消費者においしく食べてもらいたいという、生産者の想いがあります。
―どうもありがとうございました。
* 本記事は2007年11月に行った取材をもとに再構成したものです。


秋葉秀央 Hidechika Akiba
2003年、Webシステム会社在籍中に、新規事業としてインターネット上でのお米通販システム(現在の『おこめナビ』)を企画、運用を開始する。同年12月、NPO法人「TINA」設立、理事長に就任。“農家の営業マン”として全国を奔走する。2007年に法人本局を自身の出身地・千葉県山武郡に移転 し、故郷の活性化に取り組む。
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