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interview02 「呼吸=循環」をテーマに、生活の中から環境問題などの気づきを与える。 ー循環型の環境・社会を作るための取り組みー 深浸呼吸有限責任事業組合 代表理事 馬見塚 健一氏

ごみ袋やヨガ、ランニングなど、独特の切り口で環境問題に取り組む「深浸呼吸」。日常生活の中から環境問題に気づきを、と話す「深浸呼吸」の理事・馬見塚氏に、環境への取り組みについてお話を伺いました。

呼吸をテーマに循環型の環境、循環型の社会構築を目指す

―馬見塚さんが理事を務める「深浸呼吸」は、どのような趣旨で活動をされているのでしょうか?

「深浸呼吸」という団体名には、“呼吸”のような循環型の環境を作る、という意味が込められています。地球環境を守っていく上で循環型の環境や社会の構築はとても大切なこと。私たちはブランドコンサルティング集団ですから、私たちが目指す循環型の環境や社会が実現できる商品やイベントに着目して、プロデュースやブランディングしています。

環境問題や社会問題への“気づき”を、私たちの活動を通じて感じてもらえればうれしいですね。

健全な心身だからこそ、考えられる環境問題

―深浸呼吸では、お寺でヨガという教室を主宰していますが、これも循環型の環境、社会を作るための活動の一環なのでしょうか。

もちろんそうです。私たちの活動のテーマには、循環型社会がありますが、循環を考えたとき、循環の最たるものは呼吸なんですね。深浸呼吸のメンバーにヨガの女性インストラクターがいるのですが、彼女のヨガは呼吸を大事にするヨガなんです。そこで呼吸テーマに多くの方と接点を持てないかと考え、そのイベントの場所に“お寺”が持ちあがりました。

―なぜ、お寺にしたのですか?

江戸時代、お寺は「寺子屋」といわれていたのをご存知ですか? 当時、お寺は学校であり、集会所であり、役場のかわりだったんです。子供たちは読み書きを勉強し、集まっておしゃべりしたり、なにか「もめごと」があればお寺へ駆け込む。お寺は地域の人々をつなげるコミュニケーションの場だったんですね。私たちはお寺でのヨガをきっかけに、環境問題を考える現代の寺子屋(=コミュニティー)を復活させたいと考えています。

それだけではありません。お寺には精神を落ち着かせる特別な空気が流れています。このような日常とは異なる場所でヨガを体験し、静かに自分の心や身体と向き合う。心がクリーンになれば、物事の本質が感じられるようにもなるので、その結果、他人を思いやったり、環境問題を考えるきっかけなどにつながっていく――。

私は健康と環境はイコールだと考えています。やはり身心が病んでいると、常に不安を抱えていますから、エコ活動や社会貢献なんていっても意識が向きません。ですから、直接的に環境問題や社会問題に取り組むより、まず自身が健康で健全になれるような、そんなイベントなり活動を展開しています。

「まわる袋」感じてほしい“モノ”を買う意義

―その他の活動について教えてください。

私たちの活動の第一弾は「まわる袋」というごみ袋のプロジェクトです。普段、大量に使い捨てられるごみ袋にデザインを施し、私たちのメッセージを乗せて販売しています。通常のごみ袋より、2倍近い値段ですが、きっちりと東京都の指定ももらっている正規のごみ袋です。収益の一部は環境問題へ真剣に取り組んでいるNPOやNGOに投資(寄付)しています。

―デザインされていて、価格も一般のごみ袋の2倍となると、もったいなくって使えないですね(笑)

このプロジェクトは収益が目的ではないんです。「まわる袋」は、モノの大事さ、モノを買う意義を感じてもらうために作っています。たとえば、モノを買うときは、自分がそれをほしいから買うわけですが、捨てるときは購入する前後の気持ちをまったく忘れていたり、まだ使えるのに捨てたりといったことがよくありますよね。

衝動的に買って捨てるようでは、ただの消費社会で環境にも良くない。私たちが目指しているのは循環型の環境や社会ですから、モノを買うときに、それが本当に必要なのか、本当にほしいものなのか、ただの消費ではないかをしっかり考えてもらいたい。そして私たちのこういった想いを感じていただく方法として、捨てる際の最終的な器であるごみ袋に、デザインやメッセージを乗せています。

―ごみ袋から、捨てることに対してもっと考えようと啓蒙しているわけですね。

啓蒙というほど大げさなものではないですが、「まわる袋」を一度でも使っていただいて、生活の中で少しでも環境問題への気づきにつながれば、と思っています。

―どうもありがとうございました。

* 本記事は2007年10月に行った取材をもとに再構成したものです。

馬見塚 健一 Mamitsuka Kenichi

広告業界のノウハウ、他方面での人的コミュニケーションを大手広告代理店での勤務で得たのち、クリエーターとして独立。2006年、ブランドコンサルティング集団「深浸呼吸有限責任事業組合」の設立、理事に就任。スポーツ&ヘルス&エコをテーマとしたライフスタイルをプロデュースする、ブランドコンサルティング&デザイン集団として活動中。

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